辞世百句その12 連歌師宗鑑

       (4月に開園披露された練馬区の向山庭園
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山崎宗鑑は、生没年を始め、閲歴は殆ど不詳とされる室町後期の連歌師・誹諧師。
しかし、ど素人の小庭師、和歌、連歌、誹諧、俳句の形式の違いや特徴がわからない。

       (茶室と池、小ぢんまりで期待外れ?)
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それで、宗鑑が編者(作者ではない!)とされる「誹諧連歌抄(新撰犬筑波集)」から三句。

① 霞の衣すそはぬれけり 佐保姫(さほひめ)の春立ちながら尿(しと)をして

② 内は赤くて 外はまつ黒 知らねども女の持てる物に似て

③ 山法師こそ後家入りをすれ 長刀(なぎなた)を野太刀(のだち)の鞘(さや)に差し込みて
解説は当然省略 

       (練馬城の濠跡?とされる池に架かる橋)
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軽妙洒脱で滑稽味にあふれて庶民的というが、放埒で卑猥で、どうみてもアングラの発禁本と違うか?
だから好事家が秘匿してきて、たくさんの諸本が現存しているんだろう、と勝手に推測。

       (テラスに置かれた鉢植えに朝から強烈な日差し)
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しかし、この辞世は出色だ。

宗鑑は何処へと人の問ふならば、ちと用(癰=腫れ物)ありてあの世へと言へ

       (母屋入口にポーチュラカの洒落た植込み)
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風呂上がり、背中の汗を拭きながら涼んでいる。
火照った体に涼しい風が吹いて、ふと気がつくと、さっき一緒に湯から上がった友人の姿が見えない。
ああ、用があって先に帰ったんだな。さあ、俺もそろそろ家に帰るか。

・・・こんな情景が浮かび上がってくる死に方(退場の仕方)が理想だな。 

       (暑くてかなわん、5分で早々に退散)  
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晩年は讃岐国(観音寺市)の興昌寺に移り、境内に草庵を結んで住んだ。
終の住処となった「一夜庵」の入口にはこんな額が掛けられていたという。
上の客 立帰り、中の客 其日帰り、下々の客 泊がけ

上客は来訪してもすぐに立ち帰り、ほどほどの客は日暮れまで、困った客は夜までいるが、論外は、一晩泊まる最低の客。 

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