秋は読書に、映画に、食欲に、・・・

       (今は消滅した古式捕鯨を迫力ある筆致で描く巨鯨の海)
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9月に入って伊東潤「巨鯨の海」、澤田瞳子「日輪の賦」、葉室麟「陽炎の門」と連続ヒット。嬉しいな。 

       (都庁舎は拉致被害者救出を祈願し青でライトアップ)
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死と隣り合わせの危険な古式の捕鯨漁。
しかし捕鯨漁は、紀伊半島の外れの寒村に富をもたらしてくれる唯一の方便(たつき)。
だからこそ、太地町(たいじちょう)の村人は、厳しい掟と深い絆を守りながら、
統率された組織行動で鯨に挑んでいく。

       (檜原撤退作業の初日の雄姿、決まらない・・・)
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「老人と海」のような躍動感・臨場感があって興奮した。
6つの短編ごとに、座頭鯨、抹香鯨・背美鯨、槌鯨、巨頭鯨、鰯鯨が獲物として登場するのも読者サービス? 

       (ガラクタを持ち帰り、物置だけ残置して、自然に還そう)
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一方、読書に並行して、
シネマズシャンテで「バルフィ!人生に唄えば」と、
シネスウィッチで「めぐり逢わせのお弁当」を鑑賞。

       (シネスウィッチ銀座の入口、好評なのかほぼ満席)
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映画製作は、とうにハリウッドからボリウッドなんだって?
どちらも中身は哀愁を帯びた作品。
でも、小庭師(古い日本人?)の感覚からは、
ジャンジャラ・ジャンジャラと陽気な「バルフィ」よりも、
落ち着いた展開の「めぐり逢わせ」の方が、感慨が深かった。

       (奇跡のお弁当から生まれた、情感漂う男女の邂逅の物語)
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誤って配達されたお弁当が縁(きっかけ)で、話が始まる。
人生に絶望したような退職間近の中年男と、
子育てと家事に疲れた人妻とが、
弁当箱に添えられた手紙だけを介して、鬱屈した気持ちを労わりあっていく。
徐々に互いの心を紡ぎあう二人だが、すれ違うばかりで、なかなか接近していかない。
しかし、ラストのシーンで、やがてはめぐり逢える余韻を残して終わっているところが心憎い。 

       (「日輪の賦」も、「陽炎の門」も大賞ものです!)
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話が戻って、「陽炎の門」も傑作。
葉室麟の文章が円熟してきて、完全に周平の域に達した。脱帽! 
浅田次郎並みの読者目線のエンターテインメント性も備わってきた感じ。

(秋の味覚、藤巻農園が手塩にかけたピオーネ外3種)
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執政同士の派閥関係や、主人公の姻戚関係が頭に入ったら、
後は一気に読み通してしまった。
翌日、平面のはずの舗装道路が、見つめる部分だけ盛り上がった曲面に見えてきて、歩くのが怖くなってしまった。 

       (小庭師が植えた稲も来月には収穫できそう!)
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そして、今週末には浅田次郎「柘榴坂の仇討」が封切り。
中井貴一&阿部寛が渋い役柄をこなすだろう。

さらに、葉室麟「蜩ノ記」も10月4日(土)に公開上映という。
役所広司と岡田准一と堀北真希が楽しみだな。 

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