命を繋ぐ

     (通りすがりの人も綺麗と喜んでくれるヤマフジの房)
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きのう本を返しに図書館へ出かけた。
人気の「とっぴんぱらりの風太郎」や「トワイライト・シャッフル」が、
相変わらず予約多数で借りられない。

     (放ったらかしのシンビジウムに妖艶な花)
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まあ、年内中に読もうと決めている本(約50冊の候補)が、
上半期で読み切ってしまいそうなので、お楽しみはあとに残しておこう。
気分転換に、一昔・二昔まえのベストセラーを借りだしてきた。

     (セミの抜け殻のような粘着く皮が取れたオオムラサキ)
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その行き帰り、4組の乳母車の母子と、4組の寄り添う老夫婦を目にした。
それぞれお散歩やちょっとした買い物なんだろう。

     (小庭で野生化したヒメツルソバの群落)
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欧米系の大柄でやや年配の母親は、大きめの乳児をあやすように、
一言二言声をかけながらすれ違っていった。
他の3組も、微笑みかける母親を赤ん坊が無邪気に見つめていた。
いっぱい可愛がってもらえよ!

     (小庭のスズラン、関口奈美予報士「季節のたより」に投稿しようかな)
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また、老夫を車椅子に乗せて坂道を登る老女は、
どこかの公園で綺麗な花が咲いているような内容を話しかけていた。
追い越しざまに気配を窺ったが、息も切らさずグイグイと押していたのに驚かされた。

     (小庭のあちこちに君子蘭の鮮烈な橙色)
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他の3組の老夫婦は、夫が支えられていたり、妻が手を引かれていたりと、
自分の行く末を見せられているようで侘しい!

     (行き帰りのお伴をするTさんからもらった完熟トマト)
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そして、小庭師は思う。
10年前、この人たちは、こんな日常を予見していただろうかと。
自分が愛しい子どもを育てているなんて、老境の身で伴侶の介助に明け暮れるなんて、
頭ではできても、実感はできないな。

     (鍾馗さん桃太郎を従えてふんぞり返るKさんちのK君)
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人間、生老病死、四苦八苦しながらこの地上で生きていくのが宿命。
人類は500年先には既に消滅しているという悲観論もよく聞かされるが、
何とかこのさりげない情景が繰り返され、永続していることを願う。

     (御苑の温室にも咲いていたヒメヒオウギ)
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たとえ乳母車が遠隔操作のサロゲートに、
そして車椅子が介護アンドロイドに進歩していても、
気持ちを通い合わす主体が、親子であり夫婦であれば、
人間はまだまだ命を繋ぎながら消滅することはないだろう。

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