岡山後楽園と足立美術館

     (誰もいないので、岡山城主池田綱政を気取って大満足)
画像

先月「桂離宮」を拝観して、日本庭園美の極致を見せつけられた。
もうこれ以上の庭園探しは、する価値がなくなってしまったと、
半ば安心感、半ば喪失感につかって腑抜け状態。 

     (足立美術館の主庭「枯山水庭」、背後の山は勝山)
画像

ところがなんと、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン?とかなんとかで、
5つ星?の世界一は、安来市の「足立美術館」というらしい。

     (美術館入口近くの「苔庭」、わずかに紅葉)
画像

欧米人と日本人の美的感覚に質的な違いがあるんじゃないか。解せん!
この目で確かめてこようと、出雲大社への祈願と併せて、
岡山から出雲・石見・長門を走破する800kmのドライブに出かけた。

     (5つの庭で一番古い「池庭」と、煎茶室「清風」)
画像

入館料大枚@2300円を払って、団体さんと順路に沿って館内一周。
「わあー、きれいやなあー」、「ほんま、豪華やわ!」。
確かにガラス越しの景色は、精選された材料と配置と借景で構成され、
完璧なまでの人工美。
ただ、水族館で珍しい魚が群泳するのを、アクリル窓から覗いているような、
そんな違和感を覚えてしまった。 

     (「白砂青松庭」、丘陵の左右に赤松・黒松を対照的に植込み)
画像

展示している横山大観の日本画屏風「紅葉」と同じく、
窓枠を額縁にした「日本庭園」という名画を観賞したというべきか。

     (遥かに烏城を仰ぐ優雅な庭園、岡山後楽園)
画像

小庭師は、平板で虚飾の美よりも、
やはり、限定された空間に自然の要素が凝縮・再構成されて、
時々刻々或いは四季折々推移していく情景を、
園路を廻る人間が一体感をもって鑑賞できる庭が良い。

     (沢の池・築山の唯心山・借景の操山が一望できる後楽園の延養亭)
画像

その点、発車地点の岡山「後(楽)園」はさすが日本三名園の一つ。
旭川の豊かな伏流水を導いて作った「曲水」は、
沢の池・花葉の池・花交の池を主な舞台にした典雅な舞のようだ。 

     (池畔を竹・楓・山茶花などで囲んだ花交の池)
画像

パンフレットに、岡山後楽園はミシュランの三つ星評価を得ていると。
まあ当然だな。@140円は超お得だし、次の機会に又訪ねるべし。

     (90数個に分割搬入・組立てられた大立石が聳える後楽園の花葉の池)
画像

しかしやっぱり、結論として、桂離宮こそ日本一の完全無欠の日本庭園。
この池泉回遊式山荘庭園は、あと3回(春・秋・冬)は参観しないと、
宮内庁職員の案内付きでも、奥が深くて、愚鈍な頭に刷り込めない。

     (観音像を祀っていた後楽園の慈眼堂と、花崗岩の烏帽子岩)
画像

まあ、来春以降も訪ねる目標ができたから、頑張るぞ! 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック