妹尾河童の「少年H」

       (がっくり、この夏も蟻退治に始まって終わる)
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暑い、少しくらい雨が降ったからといって、蒸し暑い!
先月7日の小暑から大暑を過ぎ、さらに立秋も通り越して、処暑(23日)まで来てしまった。

朝方でも32℃を下らない部屋で、よく扇風機だけで耐えてきた。 

       (21日の満月は残念空振り、仲秋の名月に期待)
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でも、眼は目やにでボヨボヨ、歯茎は腫れてブヨブヨ、腰骨は言い様がない疼きでグキグキ、膝はO脚と老化原因のゴリゴリで、死に体寸前。

       (丸一月楽しませてくれた絞り柄の大輪)
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死に至る病は、絶望だけではない。
脳みそは茹で上がり、血管は沸騰して、何もかも放り出したい。

       (小庭師の世話が足りぬとふくれっ面)
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それでいて何もできないまま、だらだらと無為の2か月。
ナチの収容所に比べるべくもないが、退屈も死に至る病だ。 

       (妹尾河童の少年Hの上下巻)
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そんな中、なんとか3日間で「少年H」を読み終えた。
軍国主義が台頭し、悲惨な戦争へ突入していった時代に、10歳から17歳までの多感な少年として成長していく妹尾河童の自伝的小説

       (新富裕層御用達、菓心亭かまだの公園通りの花クッキー)
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後世の我々が、戦争を追体験できる貴重な小説でもある。
河童さんには事物やその変化や仕組みを即座に把握し再構成できる、生まれついての才能があるんだろうな。

       (上越名物笹だんご、国産の小豆・米・笹は折紙つき!)
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河童が覗いたシリーズの文章といい、スケッチといい、実に精確でいて明快なのだ。
「河童が覗いたトイレまんだら」はその真骨頂。
少年少女が本に親しめるようにと、漢字にルビを振るこだわりも頷ける。 

       (女子医学生の土産、梓川SA限定なのが義理堅い?)
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さあ~て、映画を見てこよう。
風立ちぬ」では大勢の若いカップルに驚かされたが、今日の「少年H」は、予想通りで60歳代が大半。
ほぼ満席で最後までじっと画面に魅入っていた。

       (津軽のつがりあんメロン、甘~く冷たい肉質にうっとり)
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映画の出来も、原作を忠実に追っていて、作者の意図が充分伝わってくる秀作。
ただ若い人は実感できないだろうし、理解もしないだろうな。
明日、メロンを持って行って、ついでに誰か観に行ったか聞いてみよう。

       (締めは不忍池「下町酒場あいうえお」の長崎皿うどん)
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暑さも徐々に収まってきそうだし、皆と冷えた生ビールを飲んで、もつ煮で精をつけて、9月になったら初めからやり直しだ。
焼け出されたH少年や、水谷豊演じる洋服屋の父親盛夫のように。 }

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