8月最後は急転直下の涼しさに

       (題名は「社会とつながる脳」の方が良いのでは?)
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だいぶ涼しくなったこともあって、頭を使う本も選んでみた。
藤井直敬「つながる脳」、まあ小当り程度か。
伊東潤の「巨鯨の海」の方が滅法面白くなってきたので、さっと切り上げよう。 

       (文中の図6-1に微妙なテリトリーを表現した絵が)
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ダスティン・ホフマンが主演した「レインマン」のように、
サバン症候群の患者の中には驚異の能力の持ち主がいる。
しかし、人の脳は、そうした高い潜在能力をもっていながら、
それをあえて発揮しないという形の進化を果たしてきた。
筆者は、そのトレードオフとして、
人間社会への適応機能を手に入れたと考えているらしい。

       (北千住駅西口から仲町商店街を歩くと、やっちゃ場の看板)
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経験や記憶に基づいて、環境の変化に適応する能力、
つまり、我々の言う「世知」を働かすということかな。

       (旧日光街道の最初の宿場町、その千住市場の地図)
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その表れとして、例えば、競合関係にある集団で、
強者に対して自己の欲求を抑制する行動とか、
限定された空間(電車内)で、
他者と一定の間隔をあけて、身体空間を確保しようとする行動とか。

       (千住宿場町、その先には千住大橋が見えてきた)
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話が大きく飛んで、支離滅裂で粗雑になったが、勘弁して・・・ 

心理学の実験で、「独裁者ゲーム」というのがあるそうだ。
実験結果では、何ら強制も制約も与えられていないのに、
被験者たちは、社会の中の自分に対する評判を保つために、
報酬の2割程度のコストを払うことを価値のあるものだと考えている。

       (4百年前に架けられた千住大橋、現在の鉄橋は昭和2年竣工)
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逆の意味で、社会関係の維持のために、自分のリソースの2割を
積極的に支払ってよいとしている。
人には一筋縄で行かぬ、不可解・不合理な側面があるということか。

       (千住大橋の袂は、おくのほそ道三千里の旅立ちの地)
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もうひとつ、2つのグループに分けた心理実験も取り上げていて、
報酬を受けて行ったグループより、
ボランティア(無償)で協力して行ったグループの方が、作業成績がよいという結果があるそうだ。

       (回向院境内、ここは小塚原の刑場跡)
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結論めいた感じだが、
筆者は、生存や安全が高度に保証されるこれからの社会では、
自己の利益を最大限にすることを目標にして合理的に行動する経済人よりも
身近なところから他者を丸ごと尊重して、
その幸せを願う気持ちで接するライフスタイルを薦めている。

       (最奥部には刑場の露と消えた松陰の墓、南無)
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余裕のある社会で相互にリスペクトが循環していけば、
金中心の社会よりも、脳にとってウキウキする深いものが得られるという。

金を持っていても幸せになれないが、
素敵な関係を一つ持っているだけで、人は十分幸せになれるのだからと、
この脳科学者は書いている。

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