辞世百句その20 常に時代を先取り大橋巨泉

     (冬の間包んでいたポリ袋を外してみたら、華麗なシンビジウム?)
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良きにつけ悪しきにつけ、団塊世代にとって手本を示してくれた
戦前生まれの大先輩たち、その大物が世を去っていく。
高倉健83歳、野坂昭如85歳、永六輔83歳、そして大橋巨泉82歳など。
厚労省の最新調査では、平成27年の男性の平均寿命は80.75歳。
太く逞しく生きても、まあこの年齢が限界なのかも。

     (満を持すキブシの花穂、あと3週間もすれば小庭は百花繚乱)
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で、大橋巨泉(1934~2016年)。ジャズ評論・放送作家を経て、
「11PM」「クイズダービー」「世界まるごとHOWマッチ」など、
テレビ司会者として一世を風靡した。
1990年56歳でセミ・リタイア宣言して周囲を驚かし、
とりわけ働き盛りのサラリーマンの羨望の的となる。

     (白い乙女椿、今年はアブラムシも少なくて被害は僅少)
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人生の目的である後半生に備えて、四つの条件整備が必要と説いた。
第一に、後半生を自分で主体的に演出するのを支える健康。
第二に、後半生をともに歩み、幸運を分かち合える良き伴侶。
(うまくかみ合わない夫婦は、妻でなくてもよい。
また、伴侶は異性とも限らない。)
第三に、アップ・トゥ・デイトな関心と興味、それと複数の趣味。
そして第四、最後が優良な財政計画。

     (梅が満開、寒梅・観梅・探梅・塩梅と日本語は奥が深い!)
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それ自体望むべくもない条件を、凡人が四つすべてクリアするなんて至難。
それができるのだから、やはり稀代の傑物!

     (早春にまんず咲くことからマンサク、毎年確認済み)
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その傑物にしてこの台詞(=辞世)。
You can’t have everything 
「今回の人生はこれで満足しよう、
そして残りは、またこの世に生を受けたときのお楽しみ。」


     (寒緋桜はとうに爛熟、メジロも餌のミカンばかりで目も向けない)
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直訳するなら「すべてを欲しがってはいけないよ」だが、
小庭師の人生経験から更に意訳して、巨泉の諦念の境地を辞世とした。

     (栄養のせい?一番大きな球根から色づき始めたヒヤシンス)
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11月から4月までは、オーストラリアのリゾートを中心に、
4月から5月は日本で桜とゴルフコンペに、
6月から8月はカナダのバンクーバーで自然と親しみ、
9月から11月までは日本でアメフトやゴルフ解説番組への出演をこなし、
またオーストラリアへ旅立つという。

     (池の傍の白椿、もうボタボタと落下し始める)
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自分の生きたいように生きる人生を選んで、25年余。
お気楽な人生だったのかと思っていたが、意外や意外。
調べてみると、2005年に胃がんの摘出手術をしてから、
2016年に急性呼吸不全で亡くなるまで、闘病生活は11年余。

     (道沿いのパンジー、通行人をそこそこ和ませているかな?)
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人生の目的であった後半生の後期は、外科手術や放射線治療の繰り返し。
気力・体力の限りを尽くして、がんと闘い抜き、命を全うした。
最後まで時代を先取りして、後輩たちに一つの生き様を見せてくれた。
追記:ネタ元は、巨泉 人生の選択(講談社)の書評か広告?から。

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